クラミジアはよく知られている性感染症のひとつですが、これは放置しておくといろいろな病気を発症するきっかけになるため、普段から注意して生活する必要があります。
日本ではまだまだ性感染症に対する意識が低いところがありますし、実際に病気にかかっているにも関わらず自覚症状がないため、そのまま放置してしまっている人も少なくありません。
たとえば男性の場合、クラミジアの潜伏期間は非常に短く1日~1週間程度だと言われており、そこからまずは尿道へ行き尿道炎を発症します。
その後前立腺炎や副睾丸炎を発症するリスクが高くなるため、早い段階での治療が必要になります。
治療はできるだけ早いほうが当然回復も早くなりますので、少しでも自覚症状を感じたらまず泌尿器科を受診するようにしてください。
代表的な自覚症状としては排尿痛や残尿感、尿道の違和感などです。
そしてクラミジアは性交渉によって感染することがほとんどですが、これは通常のセックスだけでなくオーラルセックスでも感染する可能性があります。
すでにクラミジアに感染してしまっている人の性器を舐めたりすれば当然感染するリスクは高くなります。
その結果、口から喉のほうへクラミジアの菌が移っていき咽頭炎を発症してしまうこともあるのです。
ただ、喉の違和感があるからと言って性感染症を疑う人もなかなかいないと思いますし、喉が痛かったりする場合はまず風邪を疑います。
内科や耳鼻科を受診して咽頭炎と診断され薬を処方してもらい、治療できたとしても根本的な部分が解決できていなければ再度発症するリスクはあります。
たとえばパートナーがクラミジアに感染している状態であればどれだけ治療しても再感染する可能性は高いですし、性交渉をしていれば自分も感染している可能性は高くなります。
もしパートナーとの性交渉によってクラミジアの感染が疑われる場合、すでに交際をする前から感染していた可能性もあります。
クラミジアは性交渉でしか感染することがないため、浮気をしたから…ということを考えがちですが、もともと自覚症状がない状態で放置していれば浮気をしていなくても感染する可能性はあります。
女性のほうが自覚症状を感じにくいですし、そういったことにならないためにも違和感があれば検査をしてみる、そして自分がクラミジアに感染していたらパートナーも感染している可能性が高いのでともに検査を受けてください。